2014年11月9日日曜日

帰朝、『Jersey Boys』

 台湾の話は無し。書き出すときりがないし。
 それより行き帰りの機内で『Jersey Boys』を観た。これは良い映画だった。クリント・イーストウッドにハズレなし。何より音楽が良かった。まあミュージカルなんだからそこを外す訳にはいかないが。忍び込んだ教会ではじまる合唱や終演後のクラブではじまるセッションの素晴らしいこと。そして、ミュージカルの苦手な私にも、ラストシーンのダンスにはこみ上げるものがあった。あれを原作のように舞台でやられるとどうなんだろう。映画では奥行きのある画面でストリートを歩きながらダンスするという様式美があって、その進行に物語の時間の流れがシンクロして再生されるような印象があるんだが、観客席から観て平面的な空間で繰り広げられる舞台劇のダンスでもそういう印象が表現できるんだろうか。
 ドラマとしてももちろん面白い、感動的なものだが、ふと、こういう、栄光と挫折という人間ドラマということなら、この間の「敵はリングの外にいた」なども同様の面白さだったよな、とか連想してしまう。それにしては金のかかり方が桁違い。それだけに「敵は…」は良い仕事だったということだが。
 ところで、「ジャージー・ボーイズ」という邦題を聞いたときは「Jazzy Boys」(「Jazzy」=活気のある・派手な・けばけばしい)なのかと思ったが、出身地のニュージャージーに因んでの「Jersey Boys」なんだそうな。それにしても「Jazzy」って、「ジャズっぽい」って意味で使っていたが、「ジャズ」ってのがそもそもそ「派手な・けばけばしい」なのか。日本語の「かぶく」だな。「歌舞伎」の語源になってる。

 飛行機の中ではもうひとつ、「Lucy」の最初の30分くらいを観たが、舞台がさっきまでいた台湾だったのが妙な偶然ではあった。

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