2015年1月21日水曜日

『PARTY7』(監督:石井克人)

 確か以前レンタル屋で気になっていたのだが、借りて観たのかどうかの記憶が定かでなかったので録画してみた。始まると、何だか観たような気もする。だが映画が進んでも、はっきりそうだとも言い切れないほど記憶がおぼろである。こういうのが面白い訳がない。半分を過ぎて、ほとんど観るのが苦痛なほどにつまらない。レンタルなのかテレビ放送の録画なのかも忘れたが、たぶん観てる。たぶんというしかないくらい、もしかしたら跳ばし飛ばしの鑑賞だったのかもしれない。今回も途中で4分の1くらい早送りした。結末だけ見届けたが、それで評価がマシになったりはしなかった。
 「スタイリッシュな映像」「密室のシチュエーションドラマ」とかいう宣伝文句に弱いのだ。「Saw」も「Cube」も、邦画なら「12人の優しい日本人」だって、そういう魅力に満ちた映画だった。金の必要な大作と違って機知とアイデアとセンスで(どれも同じ?)で面白くなる。期待してしまう。
 だが、この映画に一体どんな機知とアイデアとセンスがあったというのか?(確かにオープニングのアニメがよくできていたのは認めるが)
 だが、これを面白いと感ずる人が世の中にはいるということは、単に好みの問題に過ぎないということか。
 だが、よく考えられた、感銘を受けるような機知がないことは確かな気もする。どう見ても原田芳雄と浅野忠信の無駄遣いだと思う。
 だが、そんなことは端から求めていない映画なのかもしれない。あれが可笑しいと思う人もいるらしい。信じられないことに。原田芳雄と浅野忠信のやりとりに笑えた、とか。
 むしろやりきれない虚しさを感じたが。

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