2014年10月17日金曜日

『Xファイル ザ・ムービー』『新しい靴を買わなくちゃ』

 連日の「こころ」報告がなかなかハードなのだが、実は前回までの「曜日を推定する」の後にもう3時限くらい進んでいて、その間だってまとめておきたい、残しておきたい要素はいろいろあり、去年あれだけ考え、書いたにもかかわらず、やっぱり授業をやるということはそうした机上の想定内にはおさまらない様々な思考を強いるのだった。いや、これまでも、それぞれの生徒を相手に、その時々で精一杯のものを開陳して見せていたつもりだが、いつだって次の授業は、前回の「精一杯」を超える。
 だが、中間考査をはさむので、今後の展開には猶予があるから、今日の所はお休み。

 ポリシーとしての映画視聴記録。
 「Xファイル ザ・ムービー」は、こういうジャンルが好物な私の嗜好に敬意を払って録画したが、いやあ、見終わるまでに長いことかかった。よくできている。ちゃちな感じはない。が、いかんせんTVシリーズを観ていない者が観るもんじゃないよなあ。
 「新しい靴を買わなくちゃ」は、なんだか懐かしいような切ないような気分になった。そういう気分になるのを目的とした嗜好品としてのお伽噺ということで納得しないと、ネットのレビューの低評価の人たちのように「ふざけるな」という感想になってしまうんだろうな。やっぱり。一方でAmazonのカスタマー・レビューの意外なほどの高評価もどうしたことか(ネットでは、けっこうな割合で監督を岩井俊二と勘違いしている人が多かった。岩井俊二:プロデュースに坂本龍一:音楽ってのは豪華だ。肝心の脚本・監督の北川悦吏子は、有名な有名なトレンディ・ドラマの諸作品を一つも観ていなくて、なんの思い入れもないが)。
 でも、「お伽噺」としては良かった。それと、ヒールの折れた靴、折れたヒールというのが、主人公たちの隠喩になっているという、わかりやすい構図に、とりあえず気づけたのは嬉しかった。

 ああそれにしてもレビューも面倒でできない。
 このクールで見始めた木皿泉の「昨夜のカレー、明日のパン」と、宮藤官九郎の「ごめんね青春!」についても書き留めておきたいが、時間がとれず。だがこのままにはすまい。

0 件のコメント:

コメントを投稿